「このメンバーで演奏できる曲は?」から探す、ありそうでなかった楽曲の逆引き検索
これまでの楽曲探しは、「この曲を演奏できるか?」というように、楽曲から編成を見る方法が中心でした。
Ensychord(アンシーコード)ではその逆に、「この編成で演奏できる曲は何か?」という方向から楽曲を探すことができます。
今まで皆さんはどうやって演奏する楽曲を探していましたか?
音源や演奏会、コンクールなどのイベントで聞いたことのある曲、人から教えてもらった曲などでしょうか。
この選曲方法は、楽曲を知ってから自分たちが演奏できるかどうかを判断する。という形が多かったのではないかと思います。
「この曲をやりたい」から始めるのは、もちろん自然な探し方です。
ただ、曲を知ることから始める方法だけが、楽曲探しの方法なのでしょうか。
これが、1回や2回だったらなんてことはないでしょうが、例えば、編成が偏っている団体などにおいては、その何十回調べても演奏できる曲にたどり着かない。ということも往々にしてあるのではないでしょうか?
筆者は、探したけれども見つからないため、他のたまたま同じ編成の団体がやっていた楽曲を選曲したという話を耳にしたことがあります。
これは、例えばB♭クラ3本バスクラ1本のクラリネット四重奏とか、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンのサックス四重奏だとか、2本のトランペット、ホルン、トロンボーン、チューバの金管五重奏などの、比較的一般的な団体だと見つけやすいのですが…
たとえばクラリネット4重奏だとしても、B♭クラリネット4本で演奏できるものというのは、B♭クラ3本+バスクラリネットよりややマイナーになる分見つけにくいということが発生していると思います。
こういう楽譜については、あらかじめ知っている以外においては、現在は楽譜を販売しているサイトの編成表を見て知るしかありません。
しかも、その編成表を見たところ「該当しない」というケースも往々にしてあります。
そんな状況を一新させるのが「Ensychord」の楽曲検索です。
Ensychordの検索では楽器の組み合わせから演奏可能な楽曲を絞り込むことが可能です
前述、B♭クラリネット4本でできる楽曲ですが、これはクラリネット四重奏というカテゴリから探しても該当する曲が見つかりにくい可能性があります。
なぜならば、クラリネット四重奏というカテゴリはクラリネット属の4本の楽器による楽曲が含まれることが大多数であるためです。
これはB♭クラリネット4本だったらまだマシかも知れませんが、Ebクラリネット2本とB♭クラリネット2本でできる楽曲は?など、稀なケースになればなるほど探すのが困難になります。
なぜならば、クラリネット四重奏というのは実は複数の編成を含みうるからです。
例えば…
B♭クラリネット3本とバスクラリネット1本
B♭クラリネット4本
Aクラリネット3本とバスクラリネット1本
Ebクラリネット2本とB♭クラリネット2本
Ebクラリネット1本、B♭クラリネット2本、バスクラリネット1本
Ebクラリネット、B♭クラリネット、アルトクラリネット、バスクラリネット1本、
バセットホルンを含むもの etc...
その属にたくさんの楽器があればあるだけ具体的な編成は様々です。
「クラリネット四重奏」というカテゴリ自体には何の問題もありません。
ただ、そのカテゴリの中から「B♭クラリネット4本で演奏できる曲」だけを探したいとなると、カテゴリという分類だけでは十分ではありません。
もう一点問題があります。
それはフレキシブル編成です。
フレキシブル編成は、様々な楽器の編成で演奏できるように設計された譜面ではありますが、どんな組み合わせでも演奏できるとは限りません。
あるパートは高音楽器だけが演奏可能で、あるパートは低音楽器しか演奏できない。
木管楽器しか演奏できない。金管楽器がふさわしいなどケースは様々です。
これらの事実が何を示しているかといいますと、自分たちの編成にピッタリあう編成のカテゴリがあるとは限らないということです。
Ensychordでは、単純に楽器の本数や楽器名が一致するかだけではなく、楽器の組み合わせやパートごとの条件を考慮して、演奏可能な楽曲を検索できます。
利用イメージ1:クラリネット四重奏で比べてみます。
上述の検索が実際にできるのか、ご覧いただきたいと思います。検索結果の件数にご注目ください。
※2026年9月27日現在のデータに基づく結果です。
種類を問わない「クラリネット属4本」の場合
検索してみます。

件数は269件となりました。
B♭クラリネット3本+B♭バスクラリネット1本の場合
検索してみます。
※当サイトの検索システムは本数指定がない場合は1本と判断いたします。

件数は161件となりました。
B♭クラリネット4本の場合
検索してみます。

件数は63件となりました。
E♭クラリネット2本+B♭クラリネット2本
おまけ、やや特殊なパターンで検索してみます。

件数は1件となりました。
現在はデータの絶対数がまだ足りないため、抽出されたのは、木管楽器によるフレキシブルアンサンブルの作品です。
さらに強力な会員機能を利用した検索も実装中です
Ensychordでは普段の音楽活動を便利にしていただけるよう、会員機能を実装中です。
会員機能では、所属している団の情報を非公開で作成し、メンバーや演奏できる楽器を登録できる機能をご提供予定です。
例えば、あるメンバーAさんはバスクラリネットとバリトンサックスが演奏できる。そういった場合は両方登録していただくことが可能です。
この登録された情報を利用して、Ensychordの検索をご利用いただくことが出来ます。
ある団体が上述Aさんに加えて、Bさん:Bbクラリネット、Cさん:Bbクラリネット、Dさん:アルトサックス
が演奏できる場合、
「Bbクラリネット2本、アルトサックス、バスクラリネットの編成の楽曲」および「Bbクラリネット2本、アルトサックス、バリトンサックスの編成の楽曲」の両方が検索結果に出力されます。
また、「あと2人いれば演奏できる楽曲」なども検索結果に出すことができます。
団体の規模や演奏会、エキストラ依頼の見積もりなどを考慮しながら選曲していただくことが可能です。
Ensychordは皆さんの力で充実していくデータベースです!
ここまでで、Ensychordの楽曲検索の強みはご理解いただけたかと思いますが、実際に検索が有効に働くのは仕組みだけではたりません。
大切なのは「データ」です。
Ensychord運営も随時データ収集をしておりますが、少ない人数では限界があります。
データの集積には、多くの方から少しずつ情報をお寄せいただくことが大きな力になります。
そこで、Ensychordを御覧頂いている、ご利用いただいている、皆様のお力を少しづつ拝借できるとありがたく思います。
一件の情報が、別の誰かの「探していた曲」に繋がる
Ensychordは、音楽に関する情報と、それを必要とする人をつなぐサイトを目指しております。
出版社、作曲者の皆様へ
Ensychordは「音楽活動に関わるさまざまな情報」を有機的に結びつけられる仕組みを考えております。
「作品」は、そのパズルの根幹の一つをなす、大事な1ピースです。
音楽を演奏する方も、聞く方も、指導する方にとっても作品はその中心にあるものの1つであると考えております。
筆者は前述の節の通り、必要としている人がいるのに届かない現実を非常にもったいないと思っております。
楽曲が発掘され再認識されるという機会というのは歴史を見ても多数観測されている事象ですが、逆にまだ貴重な楽曲が埋もれてしまっている可能性や、今まさに埋もれてしまう可能性もないとは言えないのではないかと思います。
これに近いことは現代でも起こり得ると考えます。
それは非常にもったいないことです。
ニッチな編成ゆえに今まで誰の目にも留まらなかった名曲が、Ensychordの逆引きによって、それを本当に必要としている世界中の楽団に見つかり、演奏される機会へと繋がります
そんな現状を打破し、必要としている人に届けるためには「ここに来たら、自分たちの条件に併せた楽曲が見つかる」という場所であると考えており、Ensychordの仕組みはそれを実現することができると考えております。
そのためには皆様がお持ちの楽曲の「データ」が必要です。
特別な準備は必要ございません。
Ensychordでは一般的な編成表の記述から検索可能な構造に翻訳するシステムを開発し、日々ブラッシュアップしております。
発展途上ゆえに、お手を煩わせることがないとは断言出来ませんが、このサイトが続く限り必ず克服してまいります。
必要とされる場所があるのであれば、つなぎたい、そういう考えのもと我々は運営をしております。
スタンダードな編成はもちろんですが、ちょっと変わった編成の楽曲こそ、どうぞ情報をご共有いただけますと幸いです。
是非お試しください
実際にEnsychordの楽曲検索を是非ご利用ください。
β版公開時点で7000曲ほどのデータベースとなっております。
Ensychordの楽曲検索ページ